Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
山口 瑛子; 奥村 雅彦; 高橋 嘉夫*
no journal, ,
粘土鉱物は多くの陽イオンの環境中挙動を支配する重要な鉱物であるが、多様な化学組成や複数の吸着サイトを持つなどその吸着反応は複雑であり、不明な点が多い。特に吸着イオンの水和状態はそれぞれのイオンの水への移行性を支配するが、水和状態を決定する要因は未解明である。本発表では、上記課題に対し、イオン半径が吸着時の水和状態を決定するという有用な知見を得たことを報告する。なお、問題解決に当たっては、放射光を用いたX線吸収微細構造法をはじめとした複数の手法を組み合わせたことが解決の糸口となった。得られた知見は、粘土鉱物の吸着反応機構の解明だけでなく、放射性元素などの取り扱いが難しい元素の環境挙動の予測・解明に資する。
奥村 雅彦
no journal, ,
放射性物質の非一様分布はあらゆるスケールで見ることができる。キロメートルスケールではいわゆる「ホットスポット 」と呼ばれる周囲と比較して放射性物質の濃度が高くなる場所が存在したり、土壌中の粒子も放射性物質を多く吸着する粒子もあれば、殆ど吸収しない粒子もある。さらに、放射性セシウムを強く吸着する事が知られる粘土鉱物の中でも、非一様な分布が見られる事が知られている。しかし、非一様に分布する原因については理解が乏しかった。そこで、我々は、計算科学的手法を用いて、粘土鉱物に存在する全ての吸着サイトについて吸着の強さと吸着機構を調べ、その非一様分布の原因を明らかにした。